Concept ー未来入管フォーラムがめざすものー


★★ 未来入管フォーラムが目指すもの ~ワンイシューのフォーラム=広場~

未来入管フォーラムが目指すのはただ一つ。

新しい時代にマッチした新しい入管システムの構築=入管行政の革新の実現です。

 

★★ なぜ革新が必要なのか ~未来へ向かって。前時代的システムからの決別~

終戦直後にGHQの占領政策のもとで発せられたポツダム政令を源流とし、広範な行政裁量権の行使を認めている現行入管法。「外国人に対する憲法の基本的人権の保障は、外国人在留制度のわく内で与えられているにすぎない」とし、人権保障よりも在留管理に重きを置いた1978年のマクリーン事件最高裁判決理論。

これらはいまの出入国在留管理システムの基盤となっているものですが、現在の入管行政における行政の裁量権の幅はあまりにも広範で、入管行政全体がブラックボックス化してしまっていることは否めません。そして、そのような不透明な行政は、外国人の間に入管への不信や軋轢を生みだし、時には、外国人の人権問題に大きな影を落としています。コロナ禍を乗り越えて、前に進むべきいまこそ、「管理中心の入管システム」から、「人権中心の入管システム」への転換が不可欠なのです。

 

★★ いかにして革新するのか ~セミナー等を通じた連帯・アクション&ムーブメント~

入管行政・システムを革新していくこと、それはもちろん簡単なことではありません。また、革命のようにすべてがいっぺんに変わるわけではないでしょう。しかし、多くの人の力と知恵が集結し声をあげれば、たとえ徐々にではあるにせよ、必ず山は動きます。

もっともいまの入管行政、入管システムすべてが「悪」というわけではないはずです。まずは現状を正しく認識し、様々な角度から議論を深めること、様々な意見に耳を傾け、知見を共有することが何よりも大切だと考えます。そのため、未来入管フォーラムはセミナー、勉強会等の開催を活動の中心に据え、トピックごとに専門家や当事者を交えてお話をうかがう等、幅の広い議論を通じて、あらゆる垣根を超えた連帯・連携の輪を広げていきたいと思います。

未来入管フォーラムは、入管行政・システムの革新というワンイシューのコンセプトに賛同される方ならば誰でも入れるフォーラム=広場です。人と人とをつなぎ、やがてできる人の輪が、未来に向う大きなアクションとムーブメントにつながっていくことを信じて、たゆまない発信・活動を行ってゆきます。

未来入管フォーラムの活動は、セミナー等の参加費用、寄付等によって支えられます。是非、一人でも多くの方と共に未来に向けて進んでゆきたいと願っています。