共に生きる社会をめざして


Messages ーメッセージー


「広範な裁量権」に下支えされたわが国の入管行政は、ともすれば行政の暴走を許し、保障されるべき外国人の人権、ひいては国益すらも大きく損ないかねない問題が内包されているのではないだろうか?ー出世とは無縁のしがない元入管職員がずっと感じ続けていた根本的な疑問です。

 もちろん、私はしがない末端の元入管職員にすぎず、何か特別な能力があるわけでも、特別な発言権を有しているわけでもありません。

 しかし、たとえ国家(あるいは行政庁)に一定の裁量権が認められるにしても、肌の色、国籍、在留資格の有無にかかわらず、すべての人はまず人として、等しく尊重されなければならないはずです。外国人は単なる「管理の対象」ではなく、血の通った人間であり、それぞれの人々にとって愛する家族であり、大切な隣人であり、かけがえのない仲間でもあるのです。

 入管を飛び出した私がやるべきこと、やらなければならないことは、沈黙を守ることではなく、発信し続けることだと信じて、私はこの入管問題救援センターを立ち上げました。

 入管業務・外国人の人権擁護に関わるすべての議員、弁護士、行政書士、社労士、NPO、市民のみなさん、外国人と真に共に生きる社会をめざして、「入管問題」について共に考えていきましょう。

 そして,かつて共に働いていた入管職員の皆さん。皆さん方の多くが,私以上に職務の在り方について疑問を感じ,「このままでいいのか」と大きな苦悩を抱えながら日々の職務と向きあっていることを私は知っています。その声を,その苦悩を,勇気をもってそっと私に聞かせてくれませんか。(もちろん秘密は厳守します。)

 入管改革 ー 出入国・在留管理システムそのものを見直すこと。この壮大な目標に向かって私は発信し続けます。

 たとえその力は弱くとも、その声は小さくとも、発信し続けることこそが、変化と前進をもたらすものだと信じて。

 

                    入管問題救援センター

                         代表 木下 洋一